歴史を訪ねて英語を学ぼう(滋賀・甲賀流忍術屋敷)

英語で日本を学ぼう

滋賀県甲賀市にある甲賀流忍者屋敷に行って参りました。

一見普通にみえる古民家の中に入ると、さすがは甲賀流忍者発祥の里!と思わせるようなカラクリ仕掛けの罠(booby trap)や展示品ばかりで驚きの連続でした。

ゲームや漫画などでは忍者って伝説的な強さで戦うことが注目されがちですけど、やはりそこは「しのぶもの」が由来の忍者です。

隠密に任務を遂行するのが基本の仕事である忍者の実態や本当の歴史を学ぶことができます。

忍者屋敷のカラクリ

忍者屋敷ではガイドの方からカラクリの仕組みの解説をしてもらいました。

手品のトリックに似たような発想ものがたくさんあって「相手の裏をかく」ことを重視しているのがわかります。

「知らないなら命取り」にはなるが「知ってりゃなんてことない」という種類のトラップをあえていくつも用意したのでしょう。

常に緊張を強いられる危険なトラップの中で生活するわけにいきませんしね。

ガイドの方からカラクリの解説に劣らず、内部の展示も本当に面白いものがたくさんあります。

忍者グッズ

資料館の中では忍者の武器や道具もたくさん展示されています。

手裏剣、しこみ銃、忍術の巻きもの、薬の解説書、修験のお札など様々な忍者グッズとその説明を拝見することができます。

さすがに「仕込み○○」と名前のついているものや飛び道具がおおく、忍者の武器という感じがします。

忍術の秘伝の書

こちらは秘伝の書や武器の使用法などについての書物です。

代々伝わる忍術や忍法の秘密が隠されているとすれば気になりますが、中身はよくわかりませんでした・・・。

資料をいろいろ拝見させていただいて、非常に多くのことを学ぶことができました。

忍者は諜報員

忍者を知るうえで重要な要素はやはり戦国~江戸という直接戦闘から情報戦へと政治における重要性が切り替わっていく時期に活躍を期待されたことではないでしょうか。

世界史で言うところの二度の世界大戦から米露冷戦へと向かう中で、CIAやMI6、KGBという諜報組織によるスパイ合戦が繰り広げられたこととよく似た感じがします。

忍者は黒装束が一般的なイメージですが、実際の忍者の衣装や変装はできるだけ目立たないものだったようです。

商人+山伏+薬売り=忍者?

忍者の変装の中に「商人」と「山伏」というものがありました。

江戸時代は関所があるので交通手形というものが必要でしたが「薬売り(薬の行商人)」と「山伏(修験道の行者)」は交通手形なしで移動することができました。

薬を全国に売り歩いたといえば「富山の薬売り」が有名ですが、もともとは忍者の里で有名な甲賀や伊賀に近い近江(現在の滋賀)が発祥だそうです。

近江商人は全国に通商ルートを持っていたことでも有名です。

また山伏は山岳修行をするので野草などの薬効や普通の人が通らない道などにも詳しかったと想像できます。

長野の戸隠にも修験道の修行場があったのですが、そこでは戸隠流忍術というものがうまれたこととも無関係ではないでしょう。

どうも「忍者」「薬売り」「山伏」は密接につながっている感じがしてきました。

甲賀流忍者の筆頭格であった望月家は明治はじめまで、薬を売り歩いていたそうです。

この「六神丸」という薬のブランドである九曜紋(Kuyo Crest)は望月家の家紋でもあります。

ライバルの忍術流派の伊賀と並んで「伊賀の服部、甲賀の望月」と呼ばれていたことから、知名度は相当だったのでしょうね。

また、諜報部隊として非常に重宝される多くの要素も忍者は満たしています。

  • 多くの人から情報収集するきっかけとなる薬や霊験を扱う
  • 各地を渡り歩く行商人・修験者として得られる地域ごとの最新情報
  • 抜け道・裏道・難所越えなど非正規ルートの知識
  • 自然の中で生き抜くサバイバルスキル
  • 関所システムの管理を免れる特権

忍者は専門集団

また忍者は家ごとに得意な忍術があったようで、特殊能力をもつ職人集団的な側面もあったようです。

とすると、こんなすごいユニーク人材を組織的に運用することは権力を固めるうえで非常に有効に機能したでしょう。

やっぱり忍者って「個」としても「チーム」としてもすごいですね!!

手裏剣道場 Ninja Star Dojo

こちらの忍術屋敷には手裏剣道場があります。

甲賀流では「四方手裏剣」という十字の手裏剣をメインで使っていたと教えて頂きました。

いろんな形状の手裏剣はあるのですが、いろいろ使っていく中で試した結果なんでしょうね。

この手裏剣に空いている穴は紐でまとめて持ち運ぶためと思いましたが、そうではなく音を鳴らす笛としての役目があるそうです。

ほんとにいろいろ細かい工夫がされています。あと手裏剣を投げるのは最後の手段だそうです。

「手裏剣を使うところまで追い詰められた」というのは忍者としては恥ずかしいことだったそうです。

そりゃスパイの正体がばれて戦いになったとなると映画ではカッコよく見みせられても、実際に政治や権力闘争の中ではただの機密情報の漏洩ですからね。

甲賀流忍術屋敷に関連する英語表現

忍者: ninja  

ニンジャとサムライはもはや英語に限らずどこにいっても通じる認知度があります。

どんでん返し: revolving wall  

revolving door だと回転ドアです。

地球の「自転」は rotation ですが、公転は revolution といいます。また「革命」も revolution といいます。

銃の「revolver リボルバー」も弾倉が回転しながら弾を発射するからその名がついたのだと思います。

水ぐも: water spider / mizugumo

これだけだと一体どんな道具か想像がつきませんね。

落とし穴: pit trap

pit fall といういいかたも見ます。

縄梯子: rope ladder
かくし梯子: hidden ladder
かくし扉: trap door  

trap つまりからくり仕掛けという意味ですね。

見張り窓: watch window  

watch は「しっかりとみる」の意味です。

watch dog は 番犬。有名なレンブラントの絵画である「夜警」は「Nightwatch」です。

手裏剣: throwing star  

手裏剣っていろんな言い方あるようです。手裏剣には「ninja star」という言い方もあります。

日本刀も同じで Japanese sword / samurai sword / katana などいろいろあります。

抜け道: secret passage
地下通路: underpass
隠し部屋: hidden room 
忍術: ninjutsu  

忍術に限らず、柔術、柔道、合気道、剣道、武士道などは日本語のままが多いですね。

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