奈良・桜井市にある大和国一之宮である大神神社(おおみわじんじゃ)に行き、三輪山を登拝してきました。
この大神神社は日本でも最も古い神社のひとつで、ご神体が三輪山そのもので神域になっています。
事前に三輪山に登るために情報収集をしようとしたのですが、ところがどっこい例外はなんでもあるものです。
ネット上でも神域はしっかり守られており、だれも抜け駆けして画像をネットにUPしないので、頂上の御神体はおろか、山に登るルートがどんなようすなのか調べてもわかりません。
グーグルで画像検索しても「検閲が入っているのか?」と心配なってしまうぐらいでてきません。
となれば百聞は一見に如かずというわけで、さっそく行ってみることとあいなりました。
大神神社の神様はヘビ
まず大神神社に参拝し、私個人は「世界平和と道中の安全」を祈願しておきました。
大神神社の神様はその姿は「白蛇」とされ、卵がお供えされていたり、ヘビのモチーフのオブジェもいろいろみることができます。
縄文時代の「縄文」とは土器に使われた縄目の文様に由来するのですが、この「縄文」の文様はヘビのうろこを模してつけられたという説があります。
ヘビはネズミをたべるため、農耕を守る神様とされたのでしょうか?
それとも脱皮を繰り返すため、再生の象徴とされたのでしょうか?
エジプトでもヘビは脱皮するため再生の象徴になっていますね。
大神神社は日本でも最も古い神社の神社のひとつであるため、縄文の信仰が色濃く残っているのかもしれません。
三輪山登拝
三輪山を登るルートは大神神社の近くにある狭井神社(さいじんじゃ)で受付をして実際に登っていきます。
ここから先は写真の資料はみつからず、まさにネット上でのミステリーな領域です。
実際に登ってみると、登り始めは楽に感じるもののだんだんきつくなっていきます。
悪いことに午前中まで雨が降っていたため足元がぬかるんでいて滑りやすくなっています。
木の根っこなどが地表に出ているところは気を抜くとすべってしまいます。
参拝者の中には足がどろどろになりながら裸足で歩いている女性や、完全に転んでどろんこになっている男性も見かけました。
ぶっつけ本番でいくには実は危険な場所なのでは!?とあとになって恐ろしく感じました。
やはり情報のない中で雨上がりの登山はどこであっても危険です!
三輪山の御神体とは!?
実際に山のてっぺんまで登って、ご神体を拝んでまいりました。
ここにくれば「三輪の神様は白蛇」といわれる理由がすぐにわかります。
神聖な雰囲気を感じる人間の感覚はどれだけ人間が技術にたよるようになっても変わらないのでしょうね。
古代の大和の人々の感じた神聖さと同じだけの神聖さがいまも三輪山にあるのでしょう。
だから、だれもネットにあえてそれをUPしようとしない。ここにきて「ああ、そういうことか!」とわかる。
三ツ鳥居の檜原神社
大神神社からすこしいったところに檜原神社(ひばらじんじゃ)という大神神社と同じく「三ツ鳥居」という珍しい鳥居をもつ神社があります。
この「三ツ鳥居」は大神神社の特有の形式らしく、さらに起源もわかっていないそうです。
大神神社では拝殿と禁足地の間におかれているらしく見ることはできませんでしたが、檜原神社ではこの珍しい鳥居を見ることができます。
大神神社に関連する英語表現
ご由緒: History
ご祭神: Enshrined Deities/Deity
deity はギリシャ神話の神様などによくつかわれる表現です(もちろん god / goddess もつかわれます)。
日本の神様はこの表現がいちばん無難に感じます。やはり日本の神様を God と機械的に訳すのは避けるべきだと思います。
主祭神: The main deity
信仰対象: object of worship
お寺の「ご本尊」でもよくみる英語表現です。英語だと「ご神体」との違いはなくなります。
崇神天皇の御代: During the reign of Emperor Sujin
大和国一宮: the old Top Shrine of Yamato Province
明治以前までは日本は一つの国というより、今の県にあたる「国」ごとに分かれていました。そしてその「国」をそれぞれの一之宮が守っていました。
社殿: Shrine Buildings
拝殿: Worship Building
鳥居: Torii gate / Shinto gateway
勅使殿: the Mansion for the Imperial Envoy
mansion というと貴族などの大邸宅のこと。また apartment はアメリカでは賃貸マンションのことで、イギリスでは豪華なマンションのことらしいです。さらにイギリスではいわゆる日本でのマンションやアパートは flat というようです。
神輿: mobile shrine
熊野神社の場合は「神輿」は portable shrine でした。神輿って「移動可能な神社」という訳し方ができることがわかります。
「ご神火まつり」繞道祭(にょうどうさい): Divine Fire Festival
「おんだ祭」豊年講大祭: Festival of Prayer for a Good Harvest
「薬まつり」鎮花祭: Medical Herbs Festival
アメリカ英語だと「アーブ」と「h」が発音されません。
イギリス英語では「ハーブ」と発音されます。
「酒まつり」醸造安全祈願祭: Rice Wine Festival
日本酒は Japanese sake でもう通じますね。
ただ英語の「sake セイク」は定義が難しいのですが「前置詞 for」と併せて使い「~の目的で、~のために」との意味があるので注意です。
また大神神社はお酒の神様を祀っていて、この祭りでつるされる杉玉が酒屋のシンボルとなったそうです。
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