お城に行って英語を学ぼう(愛媛・大洲城)

日本を学べる英語の表現

愛媛県大洲市にある大洲城に行って参りました。

伊予灘へと流れる肱川(ひじかわ)沿いに建てられており、川に架かる橋の上からの光景は素晴らしいです。

また瀬戸内海(Seto Inland Sea)と豊後水道(Bungo Channel)をつなぐ海路(water ways)とつながっているので、水運を使った交通の要衝でもありました。

この大洲城には、小早川隆景、藤堂高虎、脇坂安治といった有名武将が城主として入っていることからも、当時の西日本における高い重要性を伺い知ることができます。

大洲城 復元天守

大洲城の天守は規模はそれほど大きくないものの木造天主です。

一度、明治維新の後、廃城令によって一旦破却されましたが、あえて木造で復元されています。

ミニチュアの木組み模型と明治期に3方向からとられた鮮明な写真などが残っていたことが復元に大いに役立ったようです。

建築工法についても江戸時代の伝統工法で再建されています。

このような伝統的な建築物をあえて維持していくことが、のちのちの世代に知恵と経験を伝えていくことになります。

お城を訪れ少ないながらも入場料を払うこと自体が、文化財保護につながり歴史の流れを紡いでいく一助になるなら、悪くないお金の使い方です。

歴史は一度壊すとなかなか元に戻せない

大洲城は幸運にも資料が残っていたり、多くの方の尽力で木造天守を再建できました。

しかし奈良の高遠城や岐阜の岩村城など、現存していたら圧倒的存在感を示していたであろう城が石垣だけになっているの見ると悲しくなります。

お城だけではなく、神仏分離令に伴う廃仏毀釈で消えてしまった大きなお寺も数えられないほどあります。

夏目漱石はこんなことを言っています。

古き道徳を破壊するのは、 新しき道徳を建立する時にのみ許されるものなり

夏目漱石

道徳と同じように歴史も他の人がどう思おうと、その文明圏・文化圏の人々が有形無形として守ってきたものです。

日本に限った話ではなく、歴史を学べば、その場の流行に盲目的に従って破壊を行い、結果として自分の足元が揺らぐことになった例は枚挙にいとまがありません。

たとえ一度、壊してしまったものであっても、本当に大切なものは時間をかけてでも、取り戻していきたいですね。

大洲城に関する英語表現

豊臣秀吉: Hideyoshi the Great

驚きの英訳です。個人的に the Great をつけるのは非常にいいと思います。

英語圏では Alexander the Great(アレクサンドロス大王)が有名です。

実際のところ Hideyoshi だけでは英語圏の人からすると「ヒデヨシって誰やねん?」となるはずです。

あえて the Great という表現があることで「ヒデヨシって、すげーやつなんやな~」と印象を与えることができます。

日本の歴史の背景知識がない人にも意味を端的に伝えるすばらしい英訳だと思います。

知識だけではなくこのような発想そのものを私も学んでいかなければなりません。

賤ケ岳の七本槍: the legendary Shizugatake Seven Spearmen

こちらも legendary (伝説的な)という表現が入っていることで、単なる固有名詞ではなく、強い印象をもたせることができます。

Hideyoshi the Great と並んでとても勉強になる英訳です。

天守: main tower

他にも「main keep」「castle tower」などと言います。

天然の要害: natural fortress

fortress は要塞です。ちなみに小規模の fortress は fort といい、砦を意味します。砦とは軍事目的の城のことです。

櫓(やぐら): turret

turret は「射撃のための台座」という意味の言葉です。

「物見やぐら」という意味では watch tower(監視塔)もよく見る英訳です。

内堀: inner moat
外堀: outer moat
二の丸: Ninomaru bailey

bailey は「城壁で囲まれた庭」のことです。

心柱: main support pillar

column という言葉も「柱」という意味で使います。

礎石: foundation stone
漆喰(しっくい): stucco

stucco はイタリア語が語源で、日本語の「しっくい」とは石灰の当て字がもとになっているそうです。

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