志塾あるま・まーたの英語学習法のご紹介です。
私は高校を半年で中退したあとに、20歳からの4年間のアメリカ留学が初めて英語に触れる経験だったので、幼少期から一切英語になじんではいません。
ですが、留学時に英語だけではなく人工言語エスペラント語を学んだことで、より英語をシステム的に理解できるようになりました。
あるま・まーたの学習法は英語に触れる経験のない人でもゼロから始めて海外で通用する英語力を習得することを目的にしています。
そのため日本の一般的な英語学習法ではないちょっとユニークなアプローチになっています。
英語を「世界共通語」として育てます
英語は言葉なので、人と人が協力して、知識や知恵を出し合い、助け合う土台になります。
そして高い英語力とインターネット環境さえあれば、ほぼ無限に自分の能力を強化できる時代になりました。
英語は実質的に「世界共通語」なので、世界中の人たちと交流し、協力し合うことを通して英語力も育っていきます。
ですが英語力を一人だけで成長させるには限界があります。
まずは世界全体に視野を広げて、世界中の人々と自信をもって向き合える「考え方」からスタートしていきます。
明るく楽しく英語を学びます
現代の世界では動画でもゲームでも海外の書籍でもSNSでもいろんなもので英語を学べる時代です。
わざわざテストのための教材に頼らなくても、楽しいことや興味のあることをすべて英語でチャレンジすることができます。
あるま・まーたでは生徒さんのご希望にあわせて、明るく楽しく一緒にチャレンジするお手伝いをいたします。
もちろん受験やビジネスそして資格などで真剣に頑張りたいという方のご希望にもお答えします。
テストのためのつまらない教材に頼る必要はありません。
とにかく自分の興味や好奇心にしたがって英語を学んでいきましょう!
IT を英語で最大限に活用します
いまはインターネットや生成AIのおかげで英語情報はほぼ無限に入手できる時代です。
難しい表現や古英語に由来する文法なども英語で情報をリサーチできれば、かなり高確率で解決できます。
しかし日本人にとって本当に重要な情報や知識を得るには、やはり高度な英語力が必要になります。
あるま・まーたでは、誰でも無料もしくは低コストで使える英語オープンソースを駆使して一緒に英語の疑問・質問を一緒に解決していきます。
- ChatGPT
- Wikipedia(日本語ページは一切使いません)
- Oxford English Dictionary
- Google 翻訳 / DeepL など
英語学習コンテンツも多言語学習が可能なように英語圏で作られたものを最大限活用しています。
- デュオリンゴ
- ネットフリックス
日本人だけを対象にした低クオリティ・高コストの英語教材に頼る必要はもうありません。
自分自身の英語力で疑問・質問を解決できる実力を二人三脚で育てていきます。
統語論 syntax と意味論 semantics
一般的に文法は英語で grammar といいます。
そして「文法 grammar」は3つの大きな要素で成り立っています。
- 形態論(Morphology)
- 言葉の形や変化についての文法
- 単語の見た目でわかる情報
- 言葉の形や変化についての文法
- 統語論(Syntax)
- 言葉の語順や連携に関する文法
- ルールやシステムの解説
- 言葉の語順や連携に関する文法
- 意味論(Semantics)
- 言葉の意味に関する文法
- 文脈やニュアンスも含んだ解釈
- 言葉の意味に関する文法
ここまでを単純化するとこうなります。
- どのような形の単語を・・・形態論(Morphology)
- どのように並べたり組み合わせたら・・・統語論(Syntax)
- どのような意味になるのか?・・・意味論(Semantics)
これで済むならカンタンな話なのですが、英語は歴史の中で変化を続けている言語ですからどうしても一筋縄ではいかない部分が出てきます。
単語の意味を正しく知っておくこと、つまり「形態論」は当然重要です。
そこからさらに踏み込んで、言語の構造や意味を深く理解する場合は「統語論」と「意味論」を連携させると効果が高いです。
- 統語論が有効:
- 基本 ⇒ 応用(基本の組み合わせ)
- 意味論が有効:
- 例外 & イディオム & 特殊表現
本来であればこの2つのアプローチをうまく利用して意味を理解していくことが求められます。
まとめるとこうなります。

英語をはじめヨーロッパ系の言語はシステム的に構成されている言語です。
そのため語順(文型)や英単語の使用ルール(品詞)が日本語よりも厳しく設定されています。
もし文法の知識を欠くなら、英単語をめちゃくちゃにならべるだけになってしまいます。
あるま・まーたでは「統語論 syntax」に重点を置く「ルール・システム重視の英文法」を学習の基礎にしています。
この「統語論 syntax」の特徴は、動詞を中心として、名詞や形容詞などの品詞の使用ルールに合わせて構造を理解することです。
この名詞・動詞・形容詞・副詞といった品詞はヨーロッパ系の言語の共通ルールで、語源もラテン語からとられています。
つまり英語でもドイツ語でもフランス語でもラテン語でも、品詞の仕組みはほとんど同じなんです。
そのため英文の丸暗記をしなくても、動詞の機能を本質的に理解すれば、そこから品詞ごとの基本ルールに従って正確に英語を組みたてることができます。
あるま・まーたでは、ありとあらゆる英語表現を英語の語順で瞬間的に理解できる方法をお伝えします。
英語の歴史からゲルマン語とロマンス語を学びます
英語はヨーロッパで生まれた言語ですので、親戚の言語の影響受けて変化した歴史を持ちます。
まず英語と近い仲間の言語は大きく2グループに分かれます。

もともと英語はゲルマン語のグループから生まれた言葉で、ドイツ語やオランダ語の仲間になります。
つまり英語の基本的な文法はドイツ語やオランダ語とよく似ているんです。
そして歴史の中でフランス語、ラテン語そしてギリシャ語などが英語に加わっています。

そのため日常的に昔から使う言葉にはゲルマン語由来のものが多くなります。
ところがフランス語とラテン語に由来する単語をあわせると、全英単語の70%近くになります。
また古英語の文法はドイツ語と非常によく似ているので、現代英語では例外に見えてもゲルマン語の知識があれば対応可能なものもあります。
その後、中英語から近代英語の時期にフランス語やラテン語の影響も含め多くの変化が起こったことで、現代英語の原型ができあがります。
つまり現代英語はゲルマン語とロマンス語の両方の特徴をもつハイブリッド言語なんです。
日本語で使う漢字にも「訓読み(日本語読み)」と「音読み(漢文よみ)」があり「漢文」と「古文」の大きく違う2種類の言葉が「国語」になっているのとよく似ていると思います。
こういった英語の歴史を知ることで英文法の特徴や英単語の意味の理解をさらに深めることができます。
伝統文法と現代文法の2つのアプローチ
日本の英語教育でかなり大きな問題を引き起こしているのは英文法を解釈する視点そのものです。
日本の学校や受験の解説では、現在の英語圏で「伝統的 traditional」とされる英文法が主流のままです。
この「伝統的」という文法はラテン語やギリシャ語をベースにした文法解説では、英語だけでなくドイツ語などのゲルマン語グループと相性の悪い部分がたくさんあります。
そのため英語をラテン語に合わせて説明しようした結果、古い文法書にはムリヤリな解釈がたくさん存在しています。
ところが19世紀ごろからラテン語を基準としない「現代文法 modern grammar」という見方が生まれてくるようになりました。
この現代文法の中には様々なアプローチ(生成文法 generative grammar・依存文法 dependency grammar など)がありますが、現代英語にも応用できる便利なものがいくつもあります。
ところが悲しいことに、日本でよくみる英語解釈や英文法解説は「伝統文法 traditional grammar」である自覚すらないように思えます。
この伝統文法の最大の難点は「主語+述語」という大きなまとまりでとらえてしまうことです。
一方で現代文法で採用されるアプローチは、一つ一つの単語に分解して「統語論 syntax」によって全体を分析する特徴を持つものが多いです。
そのため「述語動詞」や「時制」としてまとまったものを個々に分けて明確に理解できます。
- I will have done it
- I should have been doing it
- I may be going to able to do it.
- It would have been done.
このような一見難しい文でも、現代文法は「述語動詞 V」に細かい分析をかけて構造を説明できるんです。
ではそもそも昔の英文法書はラテン語の文法を基準に書かれていたことを一体どれほどの日本人が把握しているでしょうか?
ラテン語が基準だとゲルマン語の英語などの構造をうまく解説できないため、様々な現代文法のアプローチが生まれたことをみなさんはご存じでしょうか?
伝統文法(ラテン語に準拠)と現代文法(言語を幅広く分析可能)の2つの視点も持つことで、ヨーロッパ系言語の中心にある構造を理解することが可能です。
そうすればゲルマン語とロマンス語のハイブリッド言語である英語を圧倒的にスムーズに理解できるようになります。
英文法用語をラテン語の由来から解説します
英文法用語がわからなくて英語がイヤになった経験はありませんか?
英語の文法用語がわかりにくいのには「英語」と「日本語」の両方に原因があります。
まず英語の文法用語はヨーロッパの共通語だったラテン語から英語に翻訳されたものがほとんどです。
- 動名詞 gerund(ラテン語 gerundium)
- 命令法 imperative(ラテン語 imperativus)
- 不定詞 infinitive(ラテン語 infinitivus)
- 受動 passive(ラテン語 passivum)
もちろんこれ以外にもたくさん出てきます。
ところが英語(ゲルマン語)とラテン語(ロマンス語の親になる言語)とは文法の仕組みが違う言語になります。
それゆえラテン語の文法用語がゲルマン語の英語の文法にうまく当てはまらないことが多々あります。
つまり英語で英文法を勉強したとしても、ラテン語の文法の知識がなければ混乱してしまいます。
さらに日本の英文法用語の最大の問題点は、英語でもラテン語でもなく日本語だけにあることをご存じですか?
信じられないことですが、一つの英語の用語にバラバラな和訳が使われていることが多々あります。
いちばん悲惨な状況になっているのが「仮定法」です。
- subjunctive mood(英語)
- modus subjunctivus(ラテン語)
- ①仮定法 ②叙想法 ③接続法(日本語)
なんと英語やラテン語は1つの用語なのに、日本語は3つも訳があるんです。
このような日本語の問題点を放置したまま日本の英語教育は行われています。
つまり日本語で英文法用語を学べば学ぶほど泥沼にはまっていくとしか思えないのが現状です。
もちろん全く心配する必要はありません。
私も日本の英文法書を読んでも何を言っているのかわけがわかりません。
日本語ウィキペディアの英語解説も全く意味不明で読む気すら起きません。
なぜなら日本の英文法用語の時点で整合性が崩壊しているからです。
ですが英語をラテン語の文法用語を理解し、ゲルマン語の特徴を把握し、統語論 syntax の視点をもてば、英語はちゃんと機能します。
現実として日本では「高学歴」や「英語教師」と呼ばれる人たちの英語力の低さが問題になっていますよね?
ところが世界の高等教育を受けた人たちの英語力は全く問題なく機能しています。
特にスウェーデン、ノルウェー、デンマークをはじめとする北欧圏そしてオランダ、ドイツ、ベルギーといった国々は英語の仲間であるゲルマン語圏です。
これらの地域では、英語ネイティブすら驚くような高い英語力をもつ人が多いことは世界ではよく知られたことです。
これはラテン語をベースにした理解に加えて、ゲルマン語の特徴を理解することが、高度な英語力と強く関係していると言えるでしょう。
あるま・まーたは英文法用語の意味や仕組みを、ラテン語や英語の歴史を紐解きつつお伝えします。
そうすれば世界のどこに行っても通用する英文法の真の姿が見えてくることをお約束します。
自然なリスニングとスピーキングを学びます
英語のスペルと音声の違いが大きすぎて、リスニングに苦労していませんか?
まず「どのようなスペルがが実際にどのように聞こえるのか?」を知ることがすべてのスタートです。
実は英語はスペルよりも、音が流れる(フロー)のイメージをつかむことが重要です。
基本ルールとして、英語は冠詞 a / an / the そして前置詞 in / at などはとても弱く発音されます。
そして英単語と英単語が「つながる(リエゾン)」ことや、弱い音が「さぼられて消える(リダクション)」といったことが起こります。
こうなると最初はアクセントの強いところしか耳に入ってこなくなりますが、それで構いません。
聞き取りやすい音をベースにして、弱い音が聞こえにくい仕組みを知れば、ちゃんと正確な英語発音が理解できます。
これは英語だけではなくフランス語などでも起こることで、文章全体を「ひとつの流れ」として受けとめる能力が必要になります。
好きなジャンルやテーマ、自分の聞き取りやすい発音が多い動画など自由な基準で選んでもらっています。
英語の発音や文章をスムーズに話すことには、ちゃんと決まったルールや仕組みがあります。
英語でも日本語でも、声の出し方は次の3つのコンビネーションでしかありません。
- 口の形
- 舌の動き
- 息の出し方
基本をしっかりとおさえて継続すれば「英語発音」がマスターできない理由がなくなってしまいます。
また文法的な理由で自然に形が決まってしまう内容などは、あえてちゃんと発音しない場合もよくあります。
なぜなら「ちゃんと発音しなかったとしても、文法上、その形しかありえない」からです。
フランス語の発音は英語よりもこの特徴がさらに強く影響しています。
そのため文法力がないと英語でもフランス語でもリスニングが全くできなくなるんです。
発音も感覚だけに頼らず、文法力と理解力を鍛えながら成長をサポートします。
英語発音は幼いころからやらなくても、実は「基本の発音」と「つながる音」と「サボる音」の仕組みを知れば、劇的にレベルアップします。
実際問題として発音のひどい日本人英語は外国人からホンネを聞くと、とても印象が悪いです。
「発音は重要ではない」という意見も散見しますが、多くの場合、発音ができない日本人の言い訳や自己弁護ではないでしょうか?
私は多くの外国人から「日本人発音は聞いててしんどいよ」や「カタカナ発音はほんとにイヤ」と何度も聞いてきたことはここでお伝えしておきます。
私見ですが、何を言っているのかわからない人とはそもそも会話する気にならないのはごく自然なことだと思います。
明確に相手に伝わるように英語発音を習得することは「相手へのやさしさや気遣い」と考えています。
ヨーロッパの歴史・思想・文化を学びます
言葉がどのように使われてきたかを知ると、とても視野がひろがります。
ヨーロッパの歴史やギリシャ哲学、キリスト教を知ると、英語の理解度がずっと深まります。
同時に、日本の歴史をよく知ることも、英語の違いを理解する大きなヒントになります。
Netflix などの海外ドラマには宗教や歴史に由来する表現がたくさん出てくるので、受験英語やTOEICレベルでは到底対応できません。
また大学やビジネスで必要な専門用語になるとギリシャ語やラテン語に由来する表現がどんどん増えてきます。
これはギリシャやローマがヨーロッパ文明の中心であったことに理由があります。
英語と日本語では発展してきた歴史が大きく異なるため、直訳がうまくいかないところが多くあります。
そのため歴史・文化・信仰を学ぶことで広く・深く英語を理解できるチャンスが広がります。
また日本で論理的思考(Logical Thinking)や批判的思考(Critical Thinking)のレッスンや研修を受けたのに、フレームワークの紹介ばかりでピンとこない経験はありませんか?
現代で使われている論理的思考のツールやフレームワークは過去の偉大な哲学者・神学者・思想家たちの考え方をまとめたものです。
欧米圏では「ギリシャ哲学」や「キリスト教・イスラム教」といった哲学・神学を通して論理性が発展していきました。
中世からルネサンスを経て近代哲学が現代の科学的思考へとつながっています。
それゆえプラトン(演繹法)やアリストテレス(帰納法)そしてキリスト教などについての基礎知識がないと、論理的思考の基本がまず身に付きません。
英語で書かれている論理的な文章は、こういった歴史を貫く論理的思考の体系に沿って書かれています。
物事の本質を見極めようとした先人たちの知恵を学ぶことで、論理的思考力を一気に深めることができます。
欧米圏ではこのような思考法が文化として根付いているので、論理的思考はコミュニケーションをスムーズに進めるうえでも、とても役に立ちます。
英語の名言・格言から自信を育てます
文法解説やリーディング課題では、英語の格言・名言を学びます。
すてきな言葉は人間として成長するヒントを与えてくれますし、相手のこころに届く言葉がつかえることが、もっとも大切な英語力です。
世の中、つらいことやかなしいこともたくさんあります。
そんなときに相手を支え、勇気をくれる英語の言葉を持つことはとても重要です。
歴史の試練を経て語り継がれている名言には、文法的に洗練された構造や、詩のように流麗な音の流れを持つものがたくさんあります。
「心に響く内容」「知性を感じる文構造」「美しい音の流れ」を学ぶ意味でも「名言・格言」はおススメです。
世界の人々と出会ったときに大切になるのは、お互いに自信と敬意をもって支え合える能力と精神を英語で表現できることだと考えています。
人として自信をもって使える英語を鍛えるのに、名言・格言は最高の教材です。
生徒さんとの信頼が一番の宝物です
英語の勉強を途中であきらめてしまったことがありませんか?
がんばっても成長している実感がわかないことはありませんか?
コツコツ努力からスタートして「英語の動画をみる」や「実際に英語で話してみる」そして「非常に高度な文章を完全に理解する」といったゴールまで進まなければなりません。
挫折してしまいそうな「わからないところ」を一つ一つクリアしていくプロセスをしっかりとサポートさせていただきます。
モチベーションの維持を一番支えてくれるのは、自分の成長を実感し、困った時に助けてくれる仲間の存在だと思います。
わからないときに何でも相談できる人がいるほど心強いことは無いと思います。
目標に向けて、あきらめずに一緒に成長する仲間を持つことは人生の意義でもあります。
教育の根本は「先生と生徒さんの信頼関係」です。
一人では苦しいことでも、信頼できる味方がいるだけでチャレンジする勇気が湧いてくるのは自然なことだと思います。
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