古英語っぽい FF12 和訳と文法解説(断罪の暴君ゼロムス編)

Zeromus, the Condemner / 断罪の暴君ゼロムス 英語をゲームで学ぼう

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Zeromus, the Condemner / 断罪の暴君ゼロムス

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“Honoring the law more than any other, a scion of holy order and condemner of criminals. Created in opposition to Knight-Star Pashtarot, scion of light. He turns his deep, abiding hatred for those who break the law into living darkness, therein to plunge the guilty in fell judgment. Over time, he came to care less for upholding the law and more for condemnation, and so tainted by hate, he sought to condemn the gods themselves to death. Thus, did he earn the title “The Condemner,” and thus did he fall from grace.”

「誰よりも法を遵守し、罪人を断罪してきた聖なる法の番人たる異形者。光の異形者である騎士聖斗パシュタロットとは対なる存在。法を破るものに対する深い憎しみを暗黒物質へと変化させ、罪人を闇の奥底へと堕とし断罪する。その思いは、いつしか法の遵守よりも断罪そのものを重視するようになり、憎しみに染まった彼は神々に反旗を翻した。厳粛であるべき法の番人が憎しみの闇へと落ちたことが断罪の暴君と呼ばれる由来となった。」

英単語・英語表現の解説

・holy order: 聖なる秩序 

この表現は「聖職階級」という意味でも使います。

order の語源は「順番、列、階級」を意味する言葉であり、そこから「秩序」や「命令」そして「騎士団」などいろいろ派生しています。

・scion of light:光の異形者

名詞 scion:名族の子孫

・the guilty: 有罪である者 

「the 形容詞」 で「~なもの」という使い方をします。

限定詞(deteminer)である「the」がつくのは本来名詞です。

それゆえ the が名詞を創り出すイメージを生むのでしょう。

ここで注意ですが the guilt だと名詞 guilt につながるので「罪悪感」を意味します。

・fell judgment:凶悪な裁き

形容詞 fell:凶悪な

ここでは動詞 fall の過去形 fell ではないので注意。

またイギリス英語では judgement も正解です。

・thus:このようにして、こうように

直接は関係ないですが、哲学者ニーチェの著作「ツァラトゥストラはかく語りき」の英訳は “Thus Spoke Zarathustra” となっています。

・grace:気品、優雅さ、恩寵

名詞 grace にはキリスト教では「恩寵、神の恵み(人間を見守る God による慈悲)」という意味もあります。

“by the grace of God” で「God のご加護により」であったり “for the grace of God” で「God の助けのおかげで」のようにも使います。

・condemnation: 有罪の判決、罪の宣告

「断罪の暴君」は the condemner(断罪者)です。「断罪する」が動詞 condemn です。 

・sought求めた 

不規則変化動詞で seek – sought – sought 。

ちなみに「かくれんぼ」は hide and seek です。 

英文理解・文法構造の解説

【 英文 ① 】

Honoring the law more than any other, a scion of holy order and condemner of criminals.

この文は「名詞句」です。(Zeromus the Condemner is…)につながる形として名詞句と考えるとよいと思います。

Honoring:~に敬意を払って

現在分詞 honoring を使った分詞構文です。

【 英文 ② 】

Created in opposition to Knight-Star Pashtarot, scion of light.”

ここも文章ではなく、前の内容を追加で説明する副詞句です。

【 英文 ③ 】

He turns his deep, abiding hatred for those who break the law into living darknesstherein to plunge the guilty in fell judgment.

基本の構造は he turns ですが turn A into B まで目的語である A が少し長い構造をしています。

turn A into B:A を B へと変える

ここで目的語 A の中心部分は「hatred 憎しみ」になります。

・living darkness: (命を持つかのような)闇の奥底

形容詞 living:まるで命を持つかのような

・therein to plunge: その(闇の)中へ、○○を叩き込む 

副詞 therein:その場所に、そこに

there in の後に不定詞句(副詞用法)が来ています。

【 英文 ④ 】

Over time, he came to care less for upholding the law and more for condemnation, and so tainted by hate, he sought to condemn the gods themselves to death.

比較表現 less for A and more for B の構造をみきる必要があります。

・over time: 時を経て

over は「越える・覆う」イメージも持ちます。時の経過を覆うような感覚です。

ただ要注意なパターンがあります。over a century だけだと「1世紀にわたり」でOKです。

しかし期間の for があると for over a century で「1世紀にわたって」というように「超える」の意味が優先します。

came to do:~するに至った

動詞 come は「来る」より「至る」のほうが英語に近い理解ができます。

私のところに至る=come(来る:来る)

相手のところに至る= come(日本語:行く)

・care less for A and more for B:Aをより軽視し、Bをより重視する

イディオム動詞 care for:気にかける、配慮する

care less for ~ and more for ~ という比較表現が組み込まれる形です。

・tainted by:腐敗、堕落して~ 

過去分詞 tainted による分詞構文

・the gods themselves: 神々自身

この表現はすぐに複数形だとわかりますが you の場合はやっかいです。

たとえ you が使われていても再帰代名詞が異なります。

  1. yourselves(あなた達自身)
  2. yourself(あなた自身)

英語は常に「you」は単数なのか複数なのかを意識する習慣が必要です。

【 英文 ⑤ 】

Thusdid he earn the title ‘The Condemner,’ and thus did he fall from grace.

2つの倒置文が接続詞 and でつながれています。

Thus, did he earn the title:こうして彼はその称号を得た

thus を先頭に持ってきた倒置文です。

・thus did he fall from grace:こうして彼は「神々の庇護」から落ちた

こちらも thus を先頭に持ってきた倒置文です。

この grace は「優雅さ」とも解釈できるかもしれませんが、おそらく「神々の庇護(恩寵)」という意味だと思います。

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