お寺にお参りして英語を学ぼう(奈良・東大寺)

日本を学べる英語の表現

アメリカ留学時代の友人と一緒に奈良にある世界遺産・東大寺に行ってきました。

もちろんまずはシカがたくさんいるのでエサをやるものの、どんどんシカがよってきます。

そうなるとしかたなくエサを投げて逃げ出すという奈良公園を訪れる観光客にありがちなパターンを見事に見せてくれました。

大仏さん the Great Buddha

東大寺といえば大仏ですが、仏教にあまりなじみのない人たちにとっては「大仏」といっても一体どんな仏様なのかわかりにくいと思います。

東大寺の大仏様は毘盧遮那(ビルシャナ)仏といって「太陽のように世界をあまねく照らし出す仏様」という意味です。

毘盧遮那という漢字はヴァイローチャナ(vairocana)というサンスクリット語(古代インド語)を中国風にあてたものです。 

毘盧遮那大仏(ビルシャナ):Vairocana Buddha (Buddha that shines throughout the world like the Sun) 

東大寺さんの資料

世界を照らし出す仏様は真言宗では「大日如来(Maha Vairocana)」と呼ばれていて、同じ仏様とされています。

ちなみにMahaはサンスクリット語で「大きい」という意味で摩訶不思議の「摩訶」のように漢語を通して日本語にも取り入れられています。

仏教はもともとインドのものなので、インドの歴史やヒンドゥー教を勉強してみると「なるほど!」と思えることがたくさんあります。

日本の歴史・文化を知るなら、インド・中国との関わり合いもあわせて勉強するのがおススメです。

大仏殿 Great Buddha Hall

東大寺は大仏だけでなくその建物たる大仏殿も巨大で、なんと木造建築物としては世界最大だそうです。

横幅が三分の二に縮小されているが、それでも木造建築物として世界最大の規模を誇っている (JPN)

The width of the current building is approximately 33% smaller than that of the original structure, but it still ranks as the largest wooden structure in the world. (ENG)

東大寺さんの資料

現在ですら世界最大の木造建築物ですから、当時のインパクトや建造コストといったらはかり知れません。

それが1000年以上も残っているというのもとても感慨深いです。

東大寺に関連する英語表現

大仏開眼供養会/ inauguration ceremony of the Todaiji Great Buddha

大仏開眼供養会は「だいぶつかいげんくようえ)」と読みます。

聖武天皇の発願(ほつがん)/ the behest of Emperor Shomu
皇太子基親王 / Crown Prince Motoi  

聖武天皇の跡継ぎだったのですが、一歳にもならずに亡くなります。

夭折 / repose of the spirit (soul)  

「永眠すること」なのですが輪廻転生の概念のないキリスト教と仏教とは少し違う意味合いになるかもしれませんね。

国分寺 / state-established provincial temple  

日本の国分”僧”寺の中心が大和国分寺東大寺です。ちなみに尼寺である国分”尼”寺もありましてこちらは法華寺です。

勅(みことのり)/ edict  

天皇による重要事項の伝達には、特定の相手へ向けての「勅」と、一般へ向けての「紹」と2つあります。大仏建立は「勅」のようです。edict は「権力者からの公示」との意味のようです。

本尊 / chief object of worship  

ご本尊の英訳はいろいろあって “main image” と表記されることもあります。

華厳宗 / Kegon Sect of Buddhism  

東大寺は華厳宗大本山です。

金堂 / Main Hall  

東大寺では大仏殿のことです。

二月堂 / Nigatsu-do / Second Month Hall  

旧暦の二月に「お水取り water-drawing ceremony」の儀式が行われることからこの名が付きました。

旧暦の二月 / the second month of the lunar calendar  

明治に入るまで日本は「lunar calendar 太陰暦」でした。ちなみに太陽暦は「solar calendar」と言います。そこからユリウス・カエサル(Julius Caesar)が改良を加えて「ユリウス暦 Juliun Calendar」をつくります。

さらに教皇グレゴリウス13世(Pope Gregory XIII)がつくった「グレゴリオ暦 Gregorian Calendar」が現在、我々が使っている暦です。

東西両塔 / West and East Pagodas
講堂 / Lecture Hall
三面僧房 / Monks’ Quarters
南大門 / Great South Gate  

運慶・快慶の作の金剛力士像二体が守る門です。運慶・快慶は源平合戦で荒廃した東大寺を復興させようと仏を彫り続けました。職人もまた仏の救いを信じ、その思いを自らを作品へと込めていったのでしょうね。

阿形 / the statue with the open mouth  

「あ」と「ん」は日本語もそうですが古代インドの「最初の文字」と「最後の文字」です。それゆえ「始まりと終わり」で調和をあらわします。

ちなみに英語でも同じような感覚はありますが、アルファベットではなくギリシャ文字で「α & Ω アルファアンドオメガ」と表現します。

吽形 / the statue with the closed mouth

「ん」という字はもともと日本語になく、空海さんがサンスクリット語をもとにした真言密教の経典の中に「ん」があり、それを表現するために日本語に加えました。 

四天王 / Four Divine Kings  

東西南北の四方(four cardinal directions)を守る4体の守護神(多聞天、広目天、増長天、持国天)です。

鐘楼:Bell Tower  

「日本三名鐘 The Three Famous Bells of Japan  」の一つです。あと2つは知恩院さんと方広寺さんです。方広寺さんの鐘は「君臣豊楽 国家安康」の鐘と言ったほうがわかりやすいかも。

神仏分離令:1868 edict legislating the separation of Shinto and Buddhist religious establishments 

英語で表現しようと長くなるのは仕方がないです。

ちょっとユニークな英語塾

志塾あるま・まーたは英語が苦手が困っている人が、英語を明るく楽しく学べるオンライン英語塾です。

塾長が高校を半年で中退後に、アメリカの大学に4年間留学して習得したゼロから始めて世界で通用する英語力の習得法をみなさまにお伝えしています。

英語の仕組みを正しく見切る「統語論文法 Syntax」を使うので、シンプルなのに素早く、正確に英語が理解できます。

また現代文・小論文の対策なども、アメリカの大学で採用されている論理的思考力批判的思考(logical and critical thinking)のトレーニングを基準にして行っています。

あるま・まーたのちょっとユニークな英語の学び方はこちらをご覧ください。

あるま・まーたの英語の学び方に興味を持っていただけたなら、ぜひお問い合わせください!

ブログの感想や英語の疑問・質問などでもお気軽にどうぞ!

Copied title and URL