昔の英語っぽい FF12 和訳と文法解説(背徳の皇帝マティウス編)

Mateus, the Corrupt / 背徳の皇帝マティウス 英語をゲームで学ぼう

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Mateus, the Corrupt / 背徳の皇帝マティウス

Ultimate Attack: Frostwave / 凍てつく波動

“Scion of darkness ruling and protecting those who live in the underworld, in opposition to Lahabrea the Abyssal Celebrant and scion of light. In the course of his rule, he submitted to avarice, and the darkness took his heart, transforming him until he was both evil and corrupt. Then in his cowardice did he bind a Goddess of the Demesne of Ice, and using her as a living shield, he challenged the gods. Defeated before their might, he fell screaming into the depths of hell, there to be imprisoned for eternity.”

「下界に暮らす人を守り統治する闇の異形者。光の異形者である深淵の司祭ラハブレアとは対なる存在。統治の中、欲に溺れ闇に心を奪われた彼は悪神へと姿を変える。そして氷の世界を司る女神を拘束し、生きる盾とする背徳的な行為をもって神に戦いを挑んだ。しかし神の絶大なる力の前に敗れた彼は、断末魔と共に地獄の海深くに封じられた。」

英単語・英語表現の解説 

ruling: 支配している

rule(支配する)という動詞の現在分詞。英語的発想では「ルールを決めるもの」が支配者(ruler)です。中国もおそらく同じ発想で、秦の始皇帝は中国全土に度量衡といって長さや重さの統一単位を導入していますし、それを誇るためのモニュメントもあります。ルールを決めることができるものが支配者(ruler)という発想は日本語だけしか知らないとわかりにくいのではないでしょうか。

オリンピックなどで自分たちに都合よく、ルールをいじってくる人たちがにもこういう発想がもとにある気がします。中国やロシアがこういう欧米のルールに徹底的に逆らうのも「お前らの枠組みに入らんぞ!」というスタンスをとる本当の意味がわかっているからでしょう。

those who live in the underworld: 異界に住む者たち

those は不特定の集団・グループの代わりに使う場合があります。

abyssal celebrant: 深淵の司祭

abyss で奈落、深淵。celebrant は儀式を行う祭司長のことです。

he submitted to avarice: 彼は欲望に屈した

submit は「提出する」という意味の言葉です。なぜ「降伏する、屈服する」という意味になるのか、興味がある方はこちらをごらんください。

transforming him until he was both evil and corrupt: 邪悪で堕落に至るまでに彼を変えて

transforming は分詞構文です。

in his cowardice did he bind a Goddess: 臆病ゆえに彼は女神を束縛し

in his cowardice を前に出した倒置です。

using her as a living shield: 彼女を生きる盾としてつかい

using は分詞構文です。

Defeated before their might: 神々の力の前に敗れ  

defeat (打ち倒す) の過去分詞をつかった分詞構文(being の省略形)。この might は法助動詞ではなく名詞で「力」です。

同じく法助動詞  may も「力」が原義です。それゆえ「別の選択肢をつくる力」という意味が「許可」と「可能性」を生み出します。

ちなみにオールマイティ(almighty)は「全能、万能」という意味で、絶対神 God の能力などに使います。決して「なんでも器用にこなす」ではありません。

there to be imprisoned for eternity: そこで永遠に閉じ込められることになった  

不定詞の結果用法です。

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