お城に行って英語を学ぼう(愛知・犬山城)

英語で日本を学ぼう

愛知県犬山市にある現存十二天守であり国宝天守(National Treasure)をもつ犬山城へ紅葉の季節に行って参りました。

鵜飼で有名な木曽川沿いの丘の上に立っているため、天守からの眺めも壮観です。

城の歴史を見てみると、織田家の支配下であったり、秀吉が入城したりと有名人とのかかわりがあります。

小牧長久手の戦い(battle of Komaki Nagakute)や関ケ原の戦い(battle of Sekigahara)でも重要な拠点となりました。

そのため織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三英傑すべてと関係が深いということで、お城ファンのみならず歴史ファンからも非常に高い評価を受けているそうです。

また国宝に指定されている天守を持つ姫路城、彦根城、松本城、松江城と比べても一番古い城となっています。

犬山城の別名は白帝城

犬山城は別名、白帝城(はくていじょう)と呼ばれています。

その由来は長江のほとりにあった白帝城を李白が歌に詠んだことにさかのぼります。

そして8代将軍徳川吉宗に仕えた儒学者である荻生徂徠が、木曽川のほとりに立つ犬山城をそれに見たて命名したことによりますです。

ちなみに三国無双(Dynasty Warriors)シリーズにも白帝城(Bai Di Castle)は三国の一つである蜀(Shu)の重要な拠点として登場します。

蜀の拠点である白帝城と李白が歌に詠んだ白帝城は同じものらしく、言われてみれば三国無双でも白帝城のそばに川が流れているステージでした。

まさか犬山城と三国無双が李白と荻生徂徠によってつながってくるとは!

江戸時代の思想は朱子学

そもそも、なぜ荻生徂徠のような儒学者が日本のものを中国風に見立てようとしたのでしょうか?

それは戦国時代の下克上の空気を抑え込むために、江戸時代になって上下の身分制度を重んじる儒教の新体系である朱子学(Neo-Confucianis) が徳川家によって導入されたためです。

朱子学を導入した結果として漢籍(漢文)の研究が盛んになり、日本のものを中国のものに見立てる動きも強くなってきました。

ビジネスやIT用語でカタカナ語が乱立する現在の日本の奇妙な状況とよく似ているといえるでしょうか。

唐心 VS もののあはれ

江戸時代のこのような「中国かぶれ」の風潮に対して、本居宣長は「唐心(からごころ)」という表現をし、日本独自の感性を大切にすべきと考え、日本最古の「歴史書」である古事記の研究を進めます。

そして本居宣長は自然や情緒を大切にする日本人独特の感性を「もののあはれ」とし、荻生徂徠の姿勢を批判したとされています。

歴史をふりかえれば、平安時代も「渡来人・遣唐使による中国文化」と「国風文化」でバトルがありました。

江戸時代も「朱子学」と「国学」で、そして幕末・明治も「西洋かぶれ」と「大和魂」でバトルがありました。

日本文明は常に「海外の良いものを受け入れる」と「日本人らしさを貫く」で葛藤し、時に混成し、時に選択しながら文明を紡いでいくものなのだな、と思います。

一方で、我々の生きる現代では「日本人らしさを貫く」という力が弱くなってはいないかな?と感じます。

私個人は英語教育に関わる人間だからこそ「日本文明を軸とし日本人らしさを貫く」はしっかりとブレずにテーマとしたいと思います。

犬山城に関する英語表現

美濃の国: the province of Mino  

明治以前の「国」の表現は province をよく見ます。

城主: the lord of the castle  

大文字で Lord だと「主 しゅ」という意味で God の意味でも使います。

天守: main keep / central keep / castle tower  

犬山城でもらった資料ではどの表現も使われています。

日本のお城ではどの表現もよく使われていますが、ある程度、統一するとわかりやすいとおもいます。

石垣: stone wall
武者隠し: warrior’s hiding-place
納戸の間: storage closet chamber
石落としの間: stone-throwing chamber
武具の間: armory  

武器の製造・保管庫という意味では arsenal もあります。

破風の間: gable chamber  

破風というのは斜めになった屋根同士を合わせて作られる三角形の部分のことです。唐破風(Chinese style)という入母屋破風(triangular style)があるようです。

廃藩置県: the abolition of clan system and the establishment of the prefectures

ここまで長くなるのは致し方ありません。

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