英語小論文の基本構造を学ぼう!現代文とは異なる論理展開のスタイルとは?

教育と学問を考える

英語で自由英作文や小論文を書くときに困ったことはありませんか?

私は受験英語の英作文にとても苦労しました。

留学準備のために英語の小論文を練習した時にもとても苦労しました。

そして実際にアメリカの大学に入ってわかったことがあります。

😊英語の小論文はカンタンに書けるんです!

もちろん英語力が向上していたことも要因としてあるでしょう。

しかし、それよりなにより英語の小論文は書き方のパターンが決まっているんです。

スマホやパソコンはいろんな種類があっても基本は同じ型です。

だから機種変更をしてもすぐに使いこなすことができます。

英語の小論文もこれと同じで、どんな内容でも書く形式が決まっているから困らないんです。

しかし、ここで一つ大きな壁があります。

英語の小論文は日本の学校で習う現代文とは大きく違うものなんです。

🔥天声人語のような現代文の書き方は通用しない

受験生に人気の朝日新聞のコラムで「天声人語」というものがあります。

天声人語は、国語や小論文の先生、受験生から高い評価を得ているようです。

しかしながら「英語で論理的な文章を書く」ためには天声人語はあまり参考になりません

その理由は、国語の現代文の解き方にもつながる落とし穴があるからです。

現代文の指導では、

  • 筆者の主張や心情を理解しましょう!
  • 出題者の意図を理解しましょう!
  • 文中に書いてあることだけで答えましょう!

といったことを何度も言われるはずです。

これは筆者出題者に合わせて考えることばかりさせられることになります。

そして、いつのまにやら「相手に読み取ってもらう前提」で文を書いてしまっていませんか?

その結果として…

😵結局、あなたは何が言いたいの?

こう言われてフリーズしてしまった経験ってありませんか?

もしあるなら、私は断言します。

それはあなたの論理性の問題ではありません。

日本の現代文をまじめに勉強をしてきた結果だと思います。

(🔗日本の現代文の論理展開にモヤモヤを感じたら、生成AIで分析してみてください👇

日本語の論理展開をAIで分析して改善を提案(プロンプト設計思想付き)
日本語の文章を論理的に理解することに悩んでいませんか?🤔もしかしたら論理的な日本語ってよく分からないかも?と思われた方のためにこのブログでご紹介するのはこれです👇🤖日本語の論理展開を分析するAI用プロンプト!この思考設計AIの役目は次の3つ…

英語小論文は「書き手の主張」を評価する

天声人語に限らず、学校や受験で目にするほとんどの現代文の文章は英語の小論文と違う書き方になっています。

どれだけ日本の大学受験で現代文を読み込もうと、それは英語の小論文の話とは全く別のことです。

国語の現代文で問われるのは「筆者の意図をどれだけ深く汲めるか」です。

一方で、英語小論文で問われるのは「書き手の主張がどれだけ誤解なく伝わるか」です。

つまり、

🌸国語の現代文 ⇒ 読み手の受信力を評価する

🎩英語の小論文 ⇒ 書き手の発信力を評価する

というようにそれぞれ評価する能力が違うんです。

ちなみに私は受験生のときに天声人語を読もうと努力しました。

しかし、なんともとらえどころない表現ばかりで、なにが言いたいのかわからないものが多くありました。

結局、日本の小論文や現代文の理解に「挫折」したのを覚えています。

しかしアメリカに来てみると、私が常々思っていた論理的な書き方がシステム化されていました

🌟おっしゃあああ!これなら英語はハンデやけど考え方はハンデにならんぞ!

と、全身にアドレナリンが駆けめぐったのを鮮明に覚えています。

別に天声人語を貶めたいわけではありませんし、見る人が見ればすばらしい文章なのかもしれません。

ただここで再度、念押しさせていただきます。

英語の小論文を書くには、日本の受験勉強で見るような文章とはまったく異なる手法で論理展開が必要なのです。

さらに英語はもはや実質的に世界言語としての役割を果たしています。

そのため、

💡英語の論理展開の基本を知ることは、母国語が何であれ英語を運用できる人と論理的に対話するうえでも重要な技能の一つになっている。

と言って差し支えないでしょう。

今、このブログを読んでいらっしゃるあなたは英語で小論文を書く必要性がありますか?

もしそうであれば、まずここで「日本で習った論理的な文章」の手法をいったん忘れてください。

でもご心配なく。英語の小論文の書き方はとてもシンプルです。

English 101 で小論文(essay)を学ぶ

私はアメリカ以外の英語圏のことはわからないので、自分のわかる範囲で話をします。

大学や短期大学に入学すると1年時に English 101 というクラスを取ることになります。

アメリカは大学のクラスを3桁の数字で表す仕組みになっています。

  • Chemistry 101
  • Biology 102 
  • Marketing 201

などといった具合です。

101 (wan oh wan) は大学1年レベルの科目の最初のクラスという意味です。

だから「基本中の基本」という意味で、大学のクラス以外のいろんな表現に使います。

  • Japanese Cooking 101(日本食の作り方の基本) 
  • Bartending 101 (カクテルの作り方の基本)

そしてこの English 101 で大学で必要な小論文の書き方を習得することになります。

もちろんアメリカの中学や高校でもレポートの課題は日本よりもたくさん出されますが、本格化するのは大学です。

英語の小論文は “essay” といい「短く自分の意見を述べたもの」という意味になります。

そして大学で必要となる小論文は “academic essay” と呼ばれます。

ここで注意ですが、日本語で “エッセー” というと「随筆」を意味しますが、これはフランス語が語源になっています。

もちろん essay にはいろんな種類があり、その定義は明確には決まっているわけではありません。

そのため単に essay だけで「小論文」という意味でよく使われます。

文章の量としては、数パラグラフ程度で構成されるものが essay の目安です。

もっと長い論文だと “paper” といい、研究論文は “research paper” といいます。

そのため「essay の書き方」でAIに聞いたり、検索すれば構造はいくらでも見つかるはずです!

  • English essay format
  • English essay structure

英語で調べる場合は、これらのフレーズなどが使えるはずです。

では実際に英語小論文の構造を見ていきましょう。

✍️英語の小論文のシンプルな構造

英語の小論文はシンプルな構造をしています。

① Introduction(導入)
議論の内容と主張

② Body(内容)
理由(根拠)を示す

③ Conclusion(結論)
主張の再確認

すべてこの形で終わらせられます。

ではカンタンな例として、どこぞの小学生が言いそうなことでやってみましょう。

  1. このおもちゃを買ってほしい
  2. このおもちゃを買うといいことがある
  3. だから、このおもちゃを買ってほしい。

これが「小論文」でしょうか?

おそらくほぼすべての方が「NO」と答えるでしょう。

もちろん彼の言いたいこと(主張)はわかりますが、ただ残念なことに、まだ「論理的」ではありません。

ですが、ここにすこし手を加えるとおもしろいことが起こります😝

① このおもちゃを買ってほしい

という主張を私は展開する。そして、その主張は以下の根拠によるものである。


② このおもちゃを買うといいことがある

第一に、私はおもちゃで遊ぶことで、明るく元気になれる。

肯定的な感情は脳科学的にも創造性を高めるという結果が出ている。

肯定的な感情と創造性の関連については、ハーバード・ビジネス・レビューのこの記事が参考となる。

一般的に、子供がおもちゃに対して肯定的な感情を持っていることは疑いない。

事実、クリスマスを楽しみにしている子供は多くいる。

それは子供にとって自分のすきなおもちゃを買ってもらえる特別な日だからだ。

それに合わせて多くのおもちゃメーカーがクリスマスの販売目標を普段よりかなり大きく見積もっていると推察できる。

そうでなければネットやテレビであれほど大規模で広告を打つことはないはずだからだ。

クリスマスをおもちゃがもらえる日という観点からみれば、一部の子供達だけでなく、世間一般の大多数の子供たちがおもちゃに肯定的な感情をもっていると判断できる。

それほどまでに、おもちゃが肯定的な感情を私を含めた子供たちに呼び起こし、創造性を高めるならば、それが社会全体にとっても有意であることは、きわめて一般的であると解釈できる。


③ だから、このおもちゃを買ってほしい。

と、上記の理由にて私は結論付ける。

いかがでしょうか?

なぜだか一気に「論理的」な雰囲気が出てきた気がしませんか?

その理由は「理由(根拠)」の存在にあります。

理由があると主張が論理的になる

英語で小論文を書くときに必要なのは、想像力(imagination)ではありません。

想像力に頼って書くと、それは「小説」になってしまいます。

論文で必要なのは「論理(logic)」です。

では「論理的」とは、そもそも何でしょうか?

その最も古い答えのひとつが、2500年前の古代ギリシャの哲学者アリストテレスが体系化した三段論法です。

ざっくり言うと…

🔗ある結論は、それを支える前提から導かれる

という考え方です。

実際の「三段論法」は次のようなものです。

  1. A はすべて B
  2. C は A
  3. ゆえに C は B

この例として一番有名なものが、

  1. 人間(A)はすべて死ぬ( B)
  2. ソクラテス(C)は人間(A)である
  3. ゆえにソクラテス(C)は死ぬ(B)

というものです。

そもそもの話として、なぜ英語圏ではここまで論理の型に合わせて言葉を使うのでしょうか?

それは「因果関係(cause and effect)」がギリシャに始まる西洋文明ではとても重視されてきたからです。

つまり、なんらかの結果が起きた場合に「結果があるなら原因があるはずだ!」と考えるアプローチが徹底しているんです。

そのため、

  • 原因があるから結果につながる
  • 前提があるから結論につながる

という考え方が英語小論文の土台にある必要があります。

主張には、必ず理由(根拠)が必要になる」 というのが2500年ものあいだ受け継がれてきた「論理」の核となっています。

ですので次のような流れで「読み手」へ伝わればいいと思います。

・主張(=結果)

(読み手)いいたいことはわかったけど、なんでそうなんの?

・理由・根拠(=原因)

(読み手)ふむふむ、なるほどね。そんで?それから?ほーほー、なるほど。

・結論(=結果の再確認)

(読み手)ああ、最初にそないゆうとったな!

こうやって論理(logic)を使うことで、読者をちゃんと「主張 → 論述 → 結論」へと導くことができます。

これが英語圏をはじめ西洋文明でも共通している論理的思考の基本の型です。

だからこそ英語小論文のフォーマットがきっちり決まっているんです。

(🔗英語が論理的に書かれる理由を知りたい方はこちらをどうぞ👇)

なぜ英語は論理的に書かれるのか?哲学 宗教 科学 AIをつなぐ西洋文明の思考の歴史 – 志塾あるま・まーた
なぜ英語は論理的で、日本語は曖昧と言われるのか?その答えはギリシャ哲学からAIまで2000年続く「論理の鎖」にあります。カント・フレーゲ・チューリング――論理を計算に書き換えた歴史を読み解きます。

論理展開(論述)を実際にやってみよう

英語小論文を書くときに一番難しいのは「理由・根拠(論述の部分)」です。

そのため「とにかく堅実に理由をつなげる」ということを重視してください。

どれだけ遠回りをしても、理由がつながれば論理的です。

サッカーやバスケなどでも何回パスをしてもかまいませんから、ゴールを決めさえすれば得点は入ります。

英語の書き方ではなく「論理のつなぎ方」の参考のため、先ほどの「おもちゃが欲しい小学生」の文章を解説します。

(ちょっと強引につなぐので「こんなん、ただのこじつけやん😩」と思われるかもしれませんが、少し我慢してください😂)

おもちゃがあれば、小学生の私の気分が明るくなる

⇒ 主張の根拠となるものを個人の体験から提示する

明るくなると創造性が高まる、とハーバード・ビジネス・レビューの記事にある

⇒ 主張の有用性を科学的根拠をもって提示する

一般的にみて、おもちゃが子供をあかるくさせる

⇒ 個人体験から一般論へ拡大する

クリスマスが巨大なおもちゃ販売市場規模をもつ

⇒ 主張を一般論として展開するだけの妥当性を示す

ここの根拠はスマホなどで直接データをとれないテスト中などの場面を想定して書いています。

『それに合わせて多くのおもちゃメーカーがクリスマスの販売目標を普段よりかなり大きく見積もっていると推察できる。』

企業の売り上げデータが数値として取れれば話は終わりですが、テスト中にそんなことできませんよね?

だったら理性的な仮説展開をしてみましょう。

『そうでなければネットやテレビで大規模な広告を打つことはないはずだからだ。』

この仮説は成立するとおもいます。広告を打つのは、売り上げが見込めるからですから。

おもちゃが自分を明るくすることは科学的根拠に基づき、ある程度の一般性をもつ主張である

⇒ 自分の主張に対し科学的根拠・一般的な通念からみた妥当性を示す

と、いうような感じです。

一見「おもちゃを買ってほしい」だけなら自己中心的感情的にみえますよね? 

でも、うまく論理的なパスをつなげば意外と「論理的」な領域にひきずり込めるんです😆

英語小論文の論述を鍛えるのに、普段から2つ大きく意識してほしいことがあります。

  1. 一般化
    自分のこと ⇒ ほかの人たちにも当てはまる!
  2. 科学的根拠
    感情 ⇒ 脳科学や認知科学で説明できる!

我々は自分で思うほど「論理的な生物」ではありません。

フィーリング中心になってしまうのは人間の性質です。

  • 自分のことだけど他の人たちにも当てはまらないかな?
  • 感情のメカニズムは脳科学や認知科学などの研究解明されていないかな?

普段からこのような構図を頭の中につくるクセをつけておくのがよいと思います。

📜英語小論文は型に合わせて書こう

ここまでで「英語小論文は “主張 → 理由 → 結論” のループでできている」という原理がわかりました。

とはいうものの…

🤔原理はわかったけど、最初の一文はどう書き始めればエエんかな?

と思われる方も多いはずです。

なぜなら原理がわかることと、実際に手が動くことは別モノだからです。

というわけで、英語小論文の型に合わせた書き方を進めてきましょう。

議題は何でも構いませんが、あえて大きく違う内容を3つ並べてみます。

  • A:おもちゃを買ってほしい
  • B:気候変動対策で環境税をかけるべき
  • C:学校から制服を無くしたい

これらのテーマの「真剣さ」には大きくズレがあります。

  • Aは子どものおねだり
  • Bは国際的な政策論
  • Cはその中間

この3つが、まったく同じ型で書き切れます。

ではまずは全体を軽いノリの話し言葉で眺めてみましょう。

①-1 論点

A「おもちゃを買ってほしいか?って話だね?」
B「気候変動対策で環境税をかけるか?って話だね?」
C「学校から制服を無くすか?って話だね?」

①-2 主張
A「そりゃ、おもちゃは買ってほしいさ!」
B「そりゃ、環境税はかけたいさ!」
C「そりゃ、制服は無くしたいさ!」

② 理由・根拠
A「おもちゃを買うといいことがあるしな。もちろん理由はあるぜ。」
B「環境税をかけるといいことがあるしな。もちろん理由はあるぜ。」
C「制服を無くすといいことがあるしな。もちろん理由はあるぜ。」

③ 結論
A「ってわけで、おもちゃを買ってほしいわけさ!」
B「ってわけで、環境税をかけたいわけさ!」
C「ってわけで、制服を無くしたいわけさ!」

ここまで見てもらうと…

😂おもちゃも地球温暖化も制服も、型は一緒やん

とお分かりいただけると思います。

英語小論文の型には、議題の「格」は関係ありませんから、この型は一度覚えれば一生使えます!

だからこそ、おもちゃのおねだりも国家の環境政策も、同じ「主張理由結論」の骨組みで書き切れます。

では、各パートの書き方を順に見ていきましょう。

論点(導入①)の書き方

これが議論の的ですよ」と読み手に知らせるパートです。

英作文のテストなら課題文に書いてあることが多いので、そこからほぼ丸パクリで構いません。

テストや資格試験では、論点をあえて独立させず、次の「主張 Claim」の中にまとめてしまうのが速くて楽です。

主張(導入②)の書き方

自分が「賛成か反対か」の立場を宣言するところです。

おそらく英語小論文の課題だと最初に「賛成?反対?」と聞かれることは多いですよね?

そもそも賛否を示さないと話が始まりませんから、ここが重要になります。

立場を決める際のよくあるアドバイスとして「書きやすいほう」を選ぶ手もあります。

ですが私は、あえて「自分が正しいと思うほう」を選ぶことを強くおススメします😊

その理由は…

🌍現実世界では、高度な英語を操る人材の多くが、専門用語を連発しながら高速で論理展開することが可能だからです。

もちろん英語小論文では、あなたに真っ向から反論してくる相手はいません。

しかし実際に社会に出て、英語での議論や討論になると、情け容赦ない反撃(≒スルドイツッコミ)が待っている可能性があります。

それゆえ、書きやすいことやだけを言う癖がつくと、反論や質問でフリーズしたり、取り乱したりしてしまうことになりかねません。

そのため、次の2点をしっかり考えて、自分で決めておきましょう。

  1. 書きやすい立場を選ぶ
    ⇒ 小論文で点数稼ぐなら無敵!
  2. 自分が正しいと思う立場を選ぶ
    ⇒ 英語の議論でも堂々と戦えるクセがつく!

(🔗まず自分の考えを整理することから始めたい方はこのブログが役に立つはずです👇)

事実と意見はきっちり区別できない?デカルトとニーチェに学ぶ自分の考えを伝える4つの視点
🧑‍🏫自分の意見をはっきり主張しましょう!みなさんは学校や会社などで、こう指導されたことはありますか?そして、こんなアドバイスをされた経験もあるかもしれません。🧑‍🏫意見と事実を区別して話しましょう!でも一生懸命頑張って意見を言ったのに…言…

ところが一生懸命に英語小論文を書こうとしても「😩正直どっちでもええわ…」という議題も多いはずですよね?

たとえば「気候変動対策」です。

😵こんなデカい話、世界中のエース級の科学者が総力戦でやってるやつやん…高校生の自分が、数十分で賛成か反対か決められるわけないやん…。

という感覚になったのは一度や二度ではないですよね?

実際これは、最先端の科学者たちが膨大なデータを付き合わせて今も議論し続けているテーマです。

それを試験の数十分で「賛成か?反対か?」の立場を取らせるというのは「出題側がなかなかの無茶を言うてるで~😂」というのが私の本音といったところです。

ですので、こういう場合はフィーリングでさっさと立場を決めて、根拠に進みましょう。

英文サンプル(論点+主張をまとめて言い切る)

I agree/disagree with the idea that (課題文の主張) for the two/three main reasons stated below.

英語小論文は定型ですから、ここの表現に悩む意味はほぼゼロです。

英語を書くだけで必死なのに、パターンで乗り切れるところに思考エネルギーは使っていられません

上の型を丸暗記して、文字数も事前にカウントしておけば、本番で焦らずに済みます。

(🤖生成AIに「自分の覚えやすい表現+文字数調整」を頼むのもいいと思います)

理由・根拠(論述部分)の書き方

自分が正しい理由を2~3段落に分けて作る、いちばんの核心部です。

日本の英作文では「Aという考えもあるが、Bという考えもある」と両論に花を持たせる例をよく見ます。

これは日本語の小論文では喜ばれるのかもしれませんが、英語の小論文の段階では、これはまず要りません。

英語の場合は、自分の意見を100%信じて主張してOKです😊

そうでないと実際の議論の時に「キミの主張はいったいなんなんだ?」と聞かれたままフリーズしてしまう可能性があります。

さらに根拠を細かく分けるとこれにも決まった「型」があります。

名前だけ挙げておくと――

  • 推論(帰納法・演繹法・仮説形成)
  • 類推
  • 具体例
  • 事実
  • 統計
  • 論駁(ろんばく)

これらを組み合わせて主張を支えます。

(🔗それぞれの使い方・強め方は、この記事のメインを超えるので次の記事でじっくり扱います👇)

論理的思考の必須要素|”妥当性のある根拠”を英語の例を使って解説
このブログでは、論理的な文章の中心部分である「根拠」を掘り下げていきます。論理的な文章かどうかを決めるのは、結論の順番ではありません。主張を支える「根拠」がどれだけ妥当か──その一点です。根拠に納得できるかどうかで、私たちは文章の論理性を判…

ここではまず「型に流し込む」ことを優先しましょう。

英文サンプル(2段落の場合)

(例1)文章でつなぐ

One reason is (that) SV.
The other reason is (that) SV.

(例2)名詞でつなぐ

One reason is X.
The other reason is Y.

英文サンプル(3段落の場合)

First of all, SV.
Secondly, SV.
Lastly, SV.

現実には、テストで根拠を2つ出すのが精一杯なことが多いです。

まずは2段落パターンで文字数を稼げる例文を、自分用に用意しておくと役立ちます。

結論の書き方

最初にそういいましたよ」と念を押すパートです。

内容は「主張」と同じでいいですが、言い換えられるようにここも「型」を持っておきましょう。

ここでのコツは、締めの言い換えを「名詞」と「文章」の2パターン用意しておくことです。

理由はシンプルで、本番では次のようなことがよくあるからです。

  • 文章で書いたら文字数オーバー!
  • 名詞で並べたら文字数不足!

だから両方を握っておくと、どっちに転んでも対応できます。

つまり…

😉スペルに自信ないときは、逃げ道を2本持っておいたほうがエエで

ということです!

では実例を挙げます。

名詞は不安、でも文章なら書ける

❌ reproducibility(再現性/スペルが難所)
⭕ it’s possible to reproduce ~

文章は不安、でも名詞なら書ける

❌ He has proven himself to be a leader.
⭕ His leadership is ~

英文サンプル

In conclusion, I can support my idea because of 名詞 / because SV.

because の表現の言い換えを、名詞かSV(文章)のどちらかで入れてください。

(例1)名詞でまとめる

~ because of its usefulness and reliability.

(例2)文章でまとめる

~ because the approach is effective and efficient.


これで、英語小論文の「型」は一通りそろいました。

  1. 論点で土俵を示し、
  2. 主張で旗を立て、
  3. 理由・根拠で支え、
  4. 結論で旗を立て直す!

議題が何であれ、この骨組みに流し込めば、形式は必ず整います。

ここまでで英語小論文の型は完成です。おつかれさまでした😊

ただし――

ここで一つだけ、正直にお伝えしておくことがあります。

🔥形式が整うことと、その主張が正しいことは、まったく別の話です。

英語小論文の型はあくまで「論理的に”見せる”形式」であって、中身まで保証してくれるわけではありません。

この一点が、実は英語小論文のいちばん奥にある本題です。

そのため最後に少し寄り道して、お話しさせてください。

🗝️おまけ|主張の妥当性と健全性がカギ

ここからは、読まなくても小論文は書ける「おまけ」です。

でも、英語で”考える”ことの核心に触れる話なので、もしよろしければお付き合いください。

先ほどの「主張 → 理由・根拠 → 結論」という型ですが、前半でチラッと触れたアリストテレスの三段論法の「大前提 → 小前提 → 結論」とほぼ同じ構造をしています。

2500年も前に完成していて、誰でも使えるのに、今もずっと使い回されています。

そうなるとここで素朴な疑問が湧いてきませんか?

🤔論理の型が2500年前から完成しているんやったら、なんで学校は今も「論理」を教え続けているんやろう?

その答えはカンタンです!

本当に難しいのは論理の「」ではなく、その「中身」だからです。

その「中身」を測る基準が2つあります。

それがセクションタイトルにも入れておいた妥当性(validity)健全性(soundness)です。

これらは論理学の正式な用語で次のような区別があります。

  • 妥当性(validity)
    ⇒ 形が正しいか。前提から結論が、ちゃんと筋道立ててつながっているか。
  • 健全性(soundness)
    ⇒ 形が正しく、かつ前提が本当に真実か

この違いは、一つ例を見れば一発でわかります。

それを可能にしてくれるのがアリストテレスの三段論法です。

  1. すべての鳥は飛ぶ。
  2. ペンギンは鳥である。
  3. ゆえに、ペンギンは飛ぶ。

どうでしょう?形式だけは完璧ですね?

文句のつけようがない、教科書どおりの三段論法ですから「妥当性」はあります

ですが「ペンギンは飛びません」から結論は間違っていることになります。

その理由はみなさんお分かりですよね?

「すべての鳥は飛ぶ」という前提が間違っているからです。

形がどれだけ完璧でも、入れた中身が間違いなら、出てくる結論も崩れる。

これが「健全性」を欠いた論理の状態です。

🔥論理の型は「論理的に見せる」ことはできても、論証の「正しさ」までは保証してくれない。

だから西洋哲学は、型が完成した後の2500年ずっと「妥当性」と「健全性」の2つの基準に注力してきました。

  • その前提は本当に真か?
  • その根拠から本当にその結論が導けるのか?

このような問いを繰り返し、ときには社会を分断するような白熱した論争を延々と続けてきました。

そして逆に言えば、この「妥当性」と「健全性」という2軸こそが、2500年かけて西洋哲学が磨き上げてきた「主張を評価する計測装置」になっているんです。

⭐Closing Thought

ここまでお読み下さった皆さん、ありがとうございました😌

日本の現代文から英語小論文そしてアリストテレスの三段論法まで一気に突っ走ってきました。

これで英語小論文の「型」はわかっていただけたと思います。

これで国語の現代文の「受信力」に加えて、英語小論文の「発信力」の両方を活用する能力を鍛える準備は整いました。

しかし、なによりも大切なのは小論文の「中身」です。

ここを生成AIに丸投げをしてしまうと、自分で考える意味が消えてしまいます。

2500年も続いてきている西洋文明の論理の「型」だからこそ、しっかりと使いこなして、自分自身の思考の土台になるまでぜひ鍛え上げてください!

ではまた、別の記事でお会いしましょう🫡

ちょっとユニークな英語塾

志塾あるま・まーたは、楽しみながら英語を広く深く学べるオンライン英語塾です。

高校を半年で中退した塾長が、アメリカ留学中に人工言語エスペラントと出会ったことをきっかけに、ゼロから世界で通用する英語力”を習得できました。

その学び方をベースに、統語論(Syntax)意味論(Semantics)を組み合わせた独自の指導法を展開しています。

生成AI を使って論理的推論自由な発想を展開する英語日本語プロンプトの作り方も一緒に学んでいきます。

さらにラテン語フランス語ドイツ語などヨーロッパ系言語の知識や、古英語中英語初期近代英語を含む英語史の視点も取り入れた、ちょっとユニークで本格派な英語学習法をご紹介しています。

世界のどこにもないみなさんオリジナルの英語学習をぜひ一緒に作っていきましょう😆

お問い合わせ
志塾あるま・まーたのオンライン英語レッスンについてお問い合わせフォームです。無料体験レッスンや英語に関するご相談もお待ちしております。英語やブログについての疑問・質問などもお気軽にどうぞ。連絡先 Contact Information本業と…

Copied title and URL