生徒さんから「まぐろのパテ tuna putty」をプレゼントでいただきました。
おしゃれなものをいただけたので、おいしさ以外にもちょっとだけリッチな気分になることができました。ありがとうございます。
マグロ(Thunnini)とはサバの仲間
マグロを英語で「ツナ tuna」というのは、「ツナ缶」が一般的なことからも日本人にもなじみがあります。
しかし、英語の tuna というのは、我々のよく知る「まぐろ」だけでなく、もっと広い意味を持つ言葉のようです。
マグロは生物学の分類としては「サバ科(Scombridae)マグロ族(Thunnini)」と呼ばれる部類に入ります
さらに大きく分けるとサバ(mackerel)のグループの一部のようです。
サバの仲間はとてもおおく「タチウオ hairtail / cutlassfish」や「カマス barracuda」までサバの仲間に入っています。
そして分類上は、マグロ族(Thunnini)の中に、我々のよく知るマグロであるマグロ属(Thunnus)があります。
では、その「マグロ(サバ科マグロ属 Thunnus)」をみていきましょう。
マグロ属(Thunnus)に分類される8種類
マグロ属を次の順番で挙げていきます。
- 漢字
- 英名
- 学名(scientific name)
学名は主に「ラテン語 Latin」もしくは「ギリシャ語 Greek」に由来するつけ方が基本となります。
ビンナガマグロ
- 鬢長鮪
- albacore tuna
- Thunnus alalunga
キハダマグロ
- 黄肌鮪
- yellowfin tuna
- Thunnus albacares
タイセイヨウマグロ
- 大西洋鮪
- blackfin tuna
- Thunnus atlanticus
ミナミマグロ
- 南鮪
- southern bluefin tuna
- Thunnus maccoyii
メバチマグロ
- 目鉢鮪
- bigeye tuna
- Thunnus obesus
クロマグロ
- 黒鮪
- Pacific bluefin tuna
- Thunnus orientalis
タイセイヨウクロマグロ
- 大西洋黒鮪
- northern bluefin tuna
- Thunnus thynnus
コシナガマグロ
- 腰長鮪
- longtail tuna
- Thunnus tonggol
けっこうたくさん種類があります。
ツナと呼ばれるマグロの仲間の英訳
ここからは tuna の仲間で、マグロ族(Thunnini)ではあるがマグロ属(Thunnus)ではないものを挙げていきます。
カツオ(鰹):skipjack tuna
生物分類上の「~類 genus 」が Katsuwonus となっています。
カツオ “katsuwo” を学名(ラテン語)に変えるとこうなるようです。
また英語辞書のサイトなどではカツオは bonito となっているものもあります。
しかし、この bonito の仲間は分類上は tuna ではなく sardini の仲間に入るようです。
いわゆる我々の知るカツオとは「同じサバの仲間であるもの厳密にはマグロとは違う種類」になります。
ソウダガツオ(宗太鰹、宗田鰹):frigate tune
マルソウダとヒラソウダの2種類がいますが、総称として英語では frigate tuna(ヒラソウダ)が使われるようです。
ヒラソウダを frigate tuna (frigate は艦隊)といい、マルソウダは bullet tuna(bullet は弾丸)です。
スマ(須万):black skipjack tuna / little tuna
中国語では「巴鰹」というようにカツオの仲間のようです。
NHKの釣り番組でみましたが、本家のマグロを超えるかのようなホントにおいしい魚のようです。
ホソガツオ(細鰹):slender tuna
「細い = slender」で分かりやすい名前になっています。
ツナが赤みの魚なのには理由がある
ツナの仲間には「赤身」の魚が多いです。
これには理由があり、ヘモグロビン(血液色素たんぱく質)とミオグロビン(筋肉色素たんぱく質)が多いから赤色になるようです。
マグロやカツオというと時速数十キロで泳ぎ、すばしっこく逃げ回る小魚を捕食しています。
その運動量を可能にするために、酸素を細胞に効率よく供給する働きを持つヘモグロビンと筋肉中で酸素を必要になるまでためておく役目を持つミオグロビンという2つの色素タンパク質が大きな役目を果たしています。
またマグロは周囲の水温よりも体温が高い一部の魚として知られています。
マグロの仲間のほかには一部のサメが同じような特徴を持っています。
マグロもサメも捕食者として海の生態系の最上位にランクする生物ではないでしょうか。
同じようなタイプのライバルより素早く動き、獲物を捕食することでより多くのエネルギーを蓄え、そのエネルギーで体温を高く保つ。
人間がいなければ非常に優れた生存戦略だったのに、その赤身の美味しさが裏目に出て絶滅近くまで追い込まれています。
マグロにとっては、競争優位の獲得戦略が完全に裏目にでています。
マグロ側の言い分からすれば人間の数が多すぎるのもあると思いますし、生物資源管理もサステナビリティの重要なテーマにこれからもなり続けるでしょう。
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