英語で男性への敬称と言うと「Mr」が使われます。
この場合「.(ピリオド)」がつく場合と、つかない場合があります。
- Mr. Smith
- Mr Smith
さてどちらが正解でしょうか?
実は、答えは「どっちでもいい」になります。
とはいうものの、ちょっとした違いがありますのでご紹介します。
アメリカ英語は Mr. イギリス英語は Mr
「Mr.」にピリオドが付く場合
アメリカ英語の影響が強いところはピリオドをつけるようです。
たしかにアメリカのドラマの英語字幕はピリオドついてます。
ディズニーの映画で有名な「Mr. Incredible」にはピリオドがついてます。
「Mr」にピリオドが付かない場合
イギリス英語の影響が強い地域はピリオドをつけないようです。
イギリスのBBCニュースのサイトではピリオドがついてるのを見ないですね。
とはいえ、必ずしもこの使い分けは厳格ではないようです。
ミスターの語源はなに? Master, Mister, Mr
もともと Mr(Mister)は Master に由来する言葉で、騎士階級における目上の人への敬称でした。
あえていうと日本語の「殿」に近いものだと思います。
たしかに「三國無双」の英語版とかだと「Master Guan Yu(関羽殿)」なという呼びかけがあります。
同様に日本語でも、男性を「殿方」といいます。
既婚女性を表す「Mrs.」も Mistress という Master の女性形がもとになっています。
女性の敬称 Mrs Miss Ms の違いを知りたい方はこちらをどうぞ。
Mr がつくと堅苦しいかも?
アメリカだけかもしれませんが、英語は一般的に「下の名前を呼ぶのが普通 First Name Basis」なところがあります。
普通ならファーストネームで呼び合う仲であれば、日本語のように「~くん」「~さん」みたいなものはあまり必要ではないです。
下の名前で呼んで自然なところで「Mr.」をつけると、その人が「おっさんぽく聞こえる」可能性もあります。
Mr 〇〇, Mrs 〇〇って誰のこと?
日本ではなぜか敬称が「性差別」とリンクして語られる場合も多いようですが、これはキケンな勘違いです。
そもそも「Mr.」と「Mrs.」は「旦那さん」と「奥さん」という意味です。
“Can I talk to Mr. Smith?“
これは Smith 家のメンバーに「お父さん / 旦那さんとお話ししたいのですが?」というように使うことができます。
“Can I talk to Mrs. Smith?“
こちらは「お母さん / 奥様とお話ししたいのですが?」という表現になります。
「どのように敬称を使うのか?」は絶対に日本語訳で考えてはいけません。
日本語でも「~君」は女性政治家に対し、国会でつかっています。
やはり、この辺は英語ネイティブの感覚なんでどうしようもないです。
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