英語小論文の書き方は前編・後編の構成でこの記事は「後編」になります。
- 現代文との違いはなに?英語小論文の書き方(論理的思考編)
- 自由英作文にも使える!英語小論文の書き方(論文形式編)
英語小論文の形式(フォーマット)を知りたい方は「前編」をご覧ください。
それでは実際に英語の「論文形式編」に進みます。
英文の表現でそのままつかえるようにサンプルも紹介しています。
自由英作文の構成
ここからは私がいろんなサイトを見ながらごちゃまぜ作ったサンプルの紹介です。
ネットで検索すれば、似たようなものはたくさんあります。
【 検索ワードの例 】
- English Essay Format
- English Essay Structure
私のものよりもっとよいものがゴロゴロころがっているはずです。
ですので、ご自分で探されるのもよいと思いますが、ここで参考で書いておきます。
一応、日本でよく出そうな自由英作文の課題にあわせて書きやすいようにしてあります。
議題は何でも構わないので「形式」をみていきましょう。
- A:おもちゃを買ってほしい
- B:気候変動対策で環境税をかけるべき
- C:学校から制服を無くしたい
それでは基本の「形式」を確認です。
①-1 論点 Argument(導入)
- A「おもちゃを買って欲しいか?って話なのかい?」
- B「気候変動対策のために環境税をかけようか?って話なのかい?」
- C「学校から制服を無くそうか?って話なのかい?」
①-2 主張 Claim(導入)
- A「そりゃ、おもちゃは買って欲しいさ!」
- B「そりゃ、気候変動対策のために環境税はかけたいさ!」
- C「そりゃ、学校から制服は無くしたいさ!」
② 根拠 Evidence(内容)
- A「おもちゃを買うといいことがあるしな。もちろん理由はあるぜ。」
- B「気候変動対策のために環境税をかけるといいことがあるしな。もちろん理由はあるぜ。」
- C「学校から制服を無くすといいことがあるしな。もちろん理由はあるぜ。」
③ 結論 Conclusion(結論)
- A「ってわけで、おもちゃを買って欲しいわけさ!」
- B「ってわけで、気候変動対策で環境税をかけたいわけさ!」
- C「ってわけで、学校から制服を無くしたいわけさ!」
では、この次に「各項目の書き方」を見ていきましょう。
①-1 論点 ARGUMENT(導入)の書き方
「こんなことが論争になっているよ!」と読み手に知らせるパートです。
英作文のテストの場合は課題文に書いてあることが多いです。
自分でゼロから書くときは、自分の意見をいう前座になります。
英文を書くヒント
課題文からほぼ丸パクリすると楽できます。
英語のテストや資格試験などであれば、あえて書かなくても「主張 Claim」の中にまとめてしまうのが良いと思います。
①-2 主張 CLAIM(導入)の書き方
自分の「賛成or 反対」の立場を宣言するところです。
課題などでよく「賛成?反対?」とか聞かれますよね?
まず課題に対して賛否を示さないと話になりません。
賛否に関しては「書きやすいほうを選ぶ」という手もあります。
ですが、私はあえて「自分が正しいと思うもの」を選ぶことをおススメします。
なぜなら、小論文の場合、反論されることはほぼないでしょう。
しかし議論や討論になると、情け容赦ない反撃が待っています。
そうなると自分の言いやすいことだけを言うのは不可能です。
小論文を書くときから自分の意見を論理的に主張するクセをつけるほうがいいでしょう。
とはいえ、よくある自由英作文だと、まず「どっちでもええわ・・・」という気持ちが湧く話題も多くあると思います。
その場合はフィーリングでさっさと立場を決めて、次の根拠に進むのがよいです。
英文を書くヒント
英語の論文は定型です。このパートの英語表現に悩む意味はほぼゼロです。
英語を書くだけで必死なのに、定型パターンで乗り切れるところで思考エネルギーはつかっていられません。
下記の表現やいろんなサイトで紹介されている定型文やフレーズを丸暗記して、自分で書きやすいパターンは決めておきましょう。
文字数も事前カウントしておくと、テストのときに焦らずに済みます。
英文サンプル
I agree/disagree with the idea that ( 課題文の主張 ) for the two/three main reasons stated below.
② 根拠 EVIDENCE(内容)の書き方
自分が正しい理由を2or3段落にわけてつくるところです。
内容としては「主張する理由」の核心部となります。
日本の英作文では「Aという考えもあるけど、Bという考えもある」という両方に花を持たせる例をよくみます。
こういうアプローチは英語の小論文の段階ではまずなくてもいいです。
自分の意見を100%信じて、主張していただいてOKです。
相手がいる場合は、ほとんどのケースで、全力で反論してきます。
議論・討論では、相手側の意見をいやというほど聞く羽目になります。
そもそも相手が反論してくる議論・討論では、防御中心で根拠を組み立てる必要があります。
それはまた別のブログで解説します(作成中)
英文を書くヒント
英語の「論理的根拠」には決まったパターンがあります。
- 推論:帰納法・演繹法・仮説形成
- 類推
- 具体例
- 事実
- 統計
- 論駁(ろんばく)
などなどです。
これらを組み合わせながら自分の主張をサポートする根拠にします。(詳しくはブログ最後のリンクから)
英文サンプル
★2段落の場合:
(例1)文章を使う
- One reason is (that) SV.
- The other reason is (that) SV.
(例2)名詞を使う
- One reason is X.
- The other reason is Y.
★3段落の場合:
- First of all, SV.
- Secondly, SV.
- Lastly, SV.
現実問題としてテストなどでは2つ出すのが精いっぱいなことが多いと思います。
その場合は2段落パターンで文字数を稼げるような例文パターンを持っておくと役に立つと思います。
③ 結論 CONCLUSION の書き方
ここは「最初にそないゆうたがな」という部分です。
内容は「主張」と同じになります。
英文を書くヒント
ここも導入(論点 & 主張)と同じで、定型パターンを持っておきましょう。
ネットで検索すれば山ほどでてきます。
その中で自分に合ったものをセットしておきましょう。
ラストで理由をまとめて言う書き方としては「名詞」と「文章」の2つを持っておくと便利です。
下記のようなことが起こる可能性を減らせますから。
- 文章で書くと文字数オーバーになる!
- 名詞を並べると文字数が足りない!
文章を正確に書く自信はないけど、名詞なら書ける!
- 「ムリや!」 He has proven himself to be a leader.
- 「イケる!」 His leadership is ~.
名詞のスペルは自信がないけど、文章なら書ける!
- 「ムリや!」 reproducibility(再現性)
- 「イケる!」 it’s possible to reproduce ~
最後の最後で困らないように、最初から2パターン用意するといいと思います。
もちろん文字数は事前カウントをおススメします。
英文サンプル
・In conclusion, I can support my idea because of 名詞 / because SV.
英文は「根拠の簡潔な言い換え」を名詞 もしくはSV(文章)で行ってください。
(例1)名詞でまとめる
・~ because of its usefulness and reliability.
(例2)文章でまとめる
・~ because the approach is effective and efficient.
では、次のステップへ!
英語の小論文のおおまかな形はわかっていただけたでしょうか?
次のステップは「論理的根拠」の使い方です。
なんだか難しそうですが、ご心配には及びません。
大切なことはシンプルです。
「ちゃんとした理由があれば論理的です」
実際に論文を書くときは、つぎの2つが大切になります。
- 論理的に理解できる形式にする(決まった文章構造)
- 主張を支える論理的根拠を示す(推論、類推、事例、統計など)
上の②にある「論理的根拠」が論文のメインパーツになりますので以下のブログで詳しく解説します!
英語力と論理的思考力を同時にレベルアップする
システム的に論理的なアプローチが高校や大学のレベルの小論文から実施されている国があります。
一方、日本の現代文の指導では論理的な思考法を鍛えることが難しいのではないでしょうか?
日本語・英語に限らず論理的な考え方は世界共通です。
どこにいっても通用する論理的な思考法はトレーニングで身に着けることが可能です。
ちょっとユニークな英語塾
志塾あるま・まーたは英語が苦手が困っている人が、英語を明るく楽しく学べるオンライン英語塾です。
塾長が高校を半年で中退後に、アメリカの大学に4年間留学して習得したゼロから始めて世界で通用する英語力の習得法をみなさまにお伝えしています。
英語の仕組みを正しく見切る「統語論文法 Syntax」を使うので、シンプルなのに素早く、正確に英語が理解できます。
また現代文・小論文の対策なども、アメリカの大学で採用されている論理的思考力や批判的思考力(logical and critical thinking)のトレーニングを基準にして行っています。
あるま・まーたのちょっとユニークな英語の学び方はこちらをご覧ください。
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