なぜ代名詞は変化する?代名詞のイメージと使用ルールを解説

英語は文の要素(SVOC)と品詞がとても大切なルールになっています。

それと同時に英語は言葉のイメージも重要になってきます。

代名詞を使いこなすには、このイメージと使用ルールの両方が必要です

今回は、代名詞の使い方のルールも加えてさらに深く解説したいと思います。

代名詞一覧の用語解説

それでは今一度、中学で習った代名詞一覧をみてみましょう。

この表にある「主格」「所有格」「目的格」「所有目的格」の意味はごぞんじでしょうか?

この4つは実はとても重要な部分なので、しっかりと理解をしないといけない内容になります。

代名詞は一見簡単ですが「和訳」を覚えるだけではダメなんです!

なぜ代名詞は形が変化するのか?

英語の代名詞は 「I / my / me / mine」のように変化します。

実は昔はいろんな英単語がこのような変化をしていました。

英語はもともと語順ルールがゆるく適当な語順でも許されていました。

  • (昔)”Know you not?”
  • (今)”Don’t you know?”

適当に名詞が置かれると主語や目的語がどれだかわからなくなります。

しかし英語は「主語(名詞)⇒ 行動(動詞)」の語順ルールが厳しくなりました。

そのため今では代名詞だけに変化形が残っているというわけです。

とはいえ現代でも代名詞の変化が英語を理解する上ではとても大切になります。

ここから代名詞の「イメージ」と「使用ルール」も同時に覚えていきます。

主格とは? 「I」のホントのお話

和訳

私は、私が

★イメージ

会話の中心視点である私が主人公

★ルール

主語になる

例文

I am English.

私は = イギリス人。

「I」の和訳は正確にいうと、「私」ではありません

「I」 は主語で使う形ですので「私は / 私が」が適切な和訳です。

このように英語イメージ・ルールと相性のよい和訳をあえて選ぶいくことも英語学習では大切です。

所有格とは?「my」のホントの話

和訳

私の~

★イメージ

会話の中心視点である私が〇〇の所有者

★ルール

名詞にひっつけて私のものだと示す。

例文

My English is not bad.

私の英語は = 悪くない。

所有格は「my 〇〇」の名詞に引っ付ける形で使う代名詞です。

日本語の「〇〇の~」と考えればうまくいきます。

目的格とは?「me」のホントの話

★和訳

 

「私を、私に」

★イメージ

会話の中心視点である私が動詞や前置詞の対象

★ルール 

 

①目的語になる

②補語になる

③前置詞とペアになる

例文

① Mr English teaches me. (目的語になる)

Englishさん は 教えます 私を。

 

② This Englishman in this photo is me. (補語になる)

このイギリス人の男性は この写真の中の = 

③ An Englishwoman talked to me.(前置詞とペアになる)

(一人のイギリス人の女性が 話しかけました わたしに

所有目的格とは?「mine」のホントの話

和訳

私のもの

★イメージ

会話の中心視点である私の所有物

★ルール

 

私の所有しているものを表す名詞

★例文

Your mine is mine.

さて、この文章の意味はどのようなものでしょうか?

所有目的格の mine には「your あなたの」が引っ付くことはないですね?

実は mine には「鉱山」や「地雷」の意味もあります。

ちなみに「ミネラル mineral」も同じ語源になります。

「Your mine is mine.」

(あなたの鉱山は = 私のもの。)

ちょっと無理やりですが、こういう意味になります。

普段使う英語としては、すこし不自然かもしれません。

ですが欧米人による強引な植民地支配などを想定すると、理解できるフレーズではないでしょうか?

his の場合は要注意!

he / his / him / his」には「his」が2つあります。

こういった場合はどのように考えればいいのでしょうか?

★和訳

 

① 彼の〇〇(名詞)

 

② 彼のもの

★イメージ 

私とあなたの会話に登場するが、その会話には参加していない「1人の男性 / オス」

★ルール 

① 「he」が持っているもの(名詞)にひっつける

② 名詞(主語、目的語、補語、前置詞とぺア)

「his」を見分ける方法は「名詞にひっついているか?いないのか?」でOKです。

①「名詞に引っつける形でつかう(所有格)

I know his name.

②「単独で使える(所有目的格)

His is this.

You have his.

This is his.

I walk with his.

her の場合も要注意!

she / her / her / hers」にも「her」が2つあります。

こういった場合はどのように考えればいいのでしょうか?

和訳

 

①彼女の〇〇(名詞)」 

 

②彼女を、彼女に」

イメージ 

私とあなたの会話に登場するが、その会話には参加していない「1人の女性 / メス」

ルール 

① 「she」が持っているもの(名詞)にひっつける

② 名詞(目的語、補語、前置詞とぺア)

「her」を見分ける方法も「名詞にひっついているか?いないのか?」でOKです。

① 名詞に引っつける形でつかう(所有格)

This is her dog.

② 単独で使える(目的格)

I know her.

This is her.

I talk with her

代名詞の使用ルールは超重要

どうしてこんな細かい理解が必要なのでしょうか?

実際にいくつか例文を見てみましょう。


① I know him.

② I know his name.

③ I know his.

④ I know he…

これらの似たような4つパターンの英語に出会ったとします。

さて、これらの違いはどう説明できるでしょうか?

① I know him.

①の場合は簡単です。

SVOに合わせて「私は 知っている 彼を」です。

② I know his name.

②の場合は 「his」がnameを説明していますね。

なので「彼の〇〇」です。

③ I know his.

③の場合は「his」が単独で存在しています。

ですので「彼のモノ」となります。

④ I know he…

④の場合は、すこしレベルの高い解説になります。

「he」が主語として使われていることから、主語が2つ存在することになります。

通常は、「1つの文に主語と動詞は1つだけ」です。

しかし「接続詞の that」があれば、こんな形もOKになります。

接続詞(conjunction)は「文章(S+V)」のまとまりを追加できる品詞です。 

ここでは know のあとに that が隠れていて、文章をまるごと名詞のカタマリにすることができるんです。

つまり know につづく内容が文章(SV~)になります。

接続詞 that を浮かび上がらせる「主格」

このように「接続詞の that」は文章をまとめることができるのでとても便利です。

ですが「接続詞の that」は省略されることが多いのです。

その理由は「 I know (that) he… となるから、つぎに来るのは動詞(V)だな」と文の形から判断できるから省略するんです。

④の例文は、一見「I know he… SVO… (私は彼を知っている)」に見えてしまいます。

ですが、英語の代名詞ルールがしっかり身についていると、正解がわかります。

he は主語にしかならないから「I know he… SVS…」が正しい!とわかるんです。

そうなると、文章を名詞のまとまりにする「接続詞の that」の力を借りて「SV (that) SV」となるはず!とすぐに理解できるようになります。

省略してもよいのは、省略しても困らないから!

英語でも日本語でも省略することで意味不明になるなら困りますよね?

当然ですが、そんな欠陥ルールは変更されるはずです。

省略しても困らないから省略する」というのは解説されていないことが多いようです。

しかし「なぜ省略しても困らないのか?」はしっかりと考えぬく必要があります。

単純に「この言葉は省略されることもある」なんて知識として覚えてはダメです。

代名詞を極めれば英語マスターの第一歩!

代名詞は会話感覚だけでなく、きっちりとした文法ルールも大切なんです。

和訳してから理解しようとするクセからぬけだすためには「イメージ」と「ルール」を重視した考え方が大切です

代名詞はそのことに向き合うとてもいい練習になります。

代名詞の本当の使い方を知るだけで英語の世界がより深く、広く理解できるようになります。

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